鹿児島県ビルメンテナンス協会でロープ高所作業の実務者セミナーを開催

すでに2016年1月1日の法令改正により厚労省より通達されている2016年7月1日よりのロープ高所作業の実務者レベル特別教育セミナーが昨年4月18日に鹿児島市内のホテルで開催された。
ビルメンテナンスの窓ガラスクリーニングで行われるロープ高所作業は従来、法的な整備がされていなかったため過去の10年間に報告されているだけでも25件以上の墜落災害が発生し多くの死傷者を出している。

昨年7月からの労働安全衛生特別教育の施行開始にむけて全国のビルメン業者は特別教育の学習に本腰を入れ始めた特別教育を無講習のままで労災事故が発生した場合に元請会社としても罰則が必至となるから注意が必要だ。今回の法改正は作業指揮者の配置や作業の安全経費にまで細かな指導がなされ厚労省安全局の本気度が伺える。

早朝8時から続々と参加者が会場に集まり8時半には46名の現場の第1線の実務者が真剣なまなざしで着席した。協会トレーナーによる法令改正の要点やKY・OJTなどの現場での安全作業に対する必須授業を終えて胴ベルトでの宙ずりを実際に参加者に体験してもらった。宙ずりで30秒しか我慢ができないことを体験した参加者は安全に対する認識を一層深めたことと思う。

午後からの実技は会場の14階から実際に11mmのロープで最新の下降器D-4やREDなどの機器を使用したデモンストレーションが行われ初めての体験に参加者は驚きの声をあげ、特に宙ずりの際の脱出の細かいレクチャーには安全に対する安心の笑顔があふれていた。

最後に7時間の法定学習を終えて修了書が全員に手渡された。

 
 
 


JWCAはプロのウインドウクリーナーの皆さんが労働災害を未然に防ぐために必要な知識の学習や技術の研修を目的とした安全組織団体です。

過去の事故の本当の原因や安全対策について教育や指導を受けましたか?耳情報だけで終わっていませんか? KYTやOJT、ハインリッヒの法則は学習し実行していますか。


思い出してください。バイトを始めた頃、不安がいっぱいで、恐くて、震えてもうだめだ、死ぬかもしれないと思ったブランコ作業の初日。あの恐怖と劇的な1日は一生忘れないことでしょう。決して忘れてはいけません。恐怖が薄れてくると気が付かないうちに危険が忍び寄ってくるからです。


1969年4月24日、渋谷西武デパートで窓ガラス清掃中のゴンドラが通行中の小学生の頭上に落下し3名が即死の大事故が起きた。 その後40年間毎年のように事故は起きている。千葉、仙台、渋谷、新宿、池袋、上野、そして昨年11月22日にも東京駅の近くでブランコ作業中に32歳の尊い命が失われた。・・・いま、なにかをしなければ。

●JWCA 一般社団法人 日本ウインドウクリーニング協会
東京都中央区銀座1丁目3-3 G-1ビル
代表理事 宮田 晉

●設立主旨
高所ブランコ作業の安全管理の不備による墜落事故の多発により業種としての危機を憂い安全・技術・マネジメントの普及に努めるべく安全活動団体を組織

●略歴
昭和 54年 5月 東京ガラスクリーニング協議会 設立 GCA
昭和 55年 7月 東京ガラスクリーニング協会に 改称
昭和 57年 7月 日本ガラスクリーニング協会に 改称
平 成 2 年 2月 米国 国際ウインドウクリーニング協会 発足 IWCA
平 成 3 年 5月 社団法人 東京ガラス外装クリーニング協会に改称
平 成 5 年 2月 米国 IWCA 理事就任
平成26年11月  一般社団法人 日本ウインドウクリーニング協会 設立 JWCA


●労働安全衛生規則改正の解説

平成28年7月1日よりブランコ作業は規定された特別教育の修了が必要です。
事業者は作業従事者に対して規約に定める規定の特別教育を不履行の場合は罰則を受けることがある。
事業者は社内もしくは社外で相当の経験と技術や知識を有する技術者のもとで学科と実技の学習を履行しなければならない。もしくは、外部関係団体で行う規定の特別教育による講習でこれに替えることができる。



1.事業者が社内で行う特別教育講習の学科と実技の手順を指導します。
2.特別教育学習サポート申込書をお送りください。
3.ガイドブックの手順に従って学習を実施してください。
4.学習の内容を静止画で記録してください。
5.既定の講習が終了しましたら同封の特別教育修了認定テストを行ってください。
6.すべて終了しましたら全員のテスト用紙と講習記録画像を返送してください。



●申込書をダウンロードし、ご記入の上返送願います。
●サポート費用の支払い→サポートガイドブックの配送→講習実施→記録・テスト返送
●学習記録を精査判定し修了書を発行します。



Q1. 誰でも特別教育は受けられますか?
Ans. 自社の教育講習は誰でも受講可能ですがロープ作業の経験のない人には修了書及び評価認定はお出しできません。現在、ブランコ作業を職業にしているプロの皆さんは今まで、どこかで誰かにいろいろな方法で教わってきました。さまざまな知識があります。今回の改正の狙いは今までの自己流の技術を修正して正しい安全な技術と知識を身に付けて労災事故を防止することが目的です。これから始める人や経験3カ月以内の人は、社内のトレーナークラスの人の指導を受けて3か月程度の基礎トレーニングを経験した後で受講されることをお勧めします。(申込み後にJWCAのカウンセリングが可能です。) 個人事業主のかたは元請会社や得意先の特別教育自社トレーニングに参加して一緒に受講することをお勧めします。


Q2. 他の協会では講習は開催されますか?
Ans. ブランコ作業専門の協会は国内では現在2団体です。(一社)日本ウインドウクリーニング協会「JWCA」と(一社) 全国ガラス外装クリーニング協会連合会「JGC」です。北海道・千葉・東京・愛知・北陸・関西・九州に各団体があります。講習会の開催予定や費用などは各団体にお問い合わせください。「JWCA」では特別教育に必要な経費と時間を考慮してwebによるe-ラーニングによるブランコ作業の安全の管理の普及を推進しています。全国どこからでも参加できます。詳しくはサポートガイドをご覧ください。


Q3. 今回の改正でブランコ作業は講習を受けないと仕事ができないのですか?
Ans.ブランコ作業の従事者が特別教育を修了しないで作業をした場合、作業を指示した事業者が罰則を受けます。 下請けの事業者の場合や個人の事業主もすべて特別教育の対象です。が、安全にかかる費用は下請け業者や作業者に負担させてはいけない旨の通達が厚生労働省から業界にだされています。(第12 次労働災害防止 計画参照)


Q4. どうしていま、法改正をして特別教育なのですか?
Ans. 今回の法改正は、多発しているブランコ作業の墜落事故がきっかけですが2008年にガラスクリーニング業界代表が国会議員を通じて安全の法改正を陳情しブランコ作業の危険さを国会質問したことに始まりました。それ以降~2015年までに24件以上のブランコ作業墜落死亡事故が発生しました。直近の事故ではテレビニュースにまで登場し被災者の氏名まで報道されました。ブラン作業の危険な事態を看過できなくなった厚生労働省安全局がブランコ作業の検討会を経て審議会に諮り改正を決定しました。


Q5. 今回のブランコ作業の法改正はガラスクリーニングだけですか?
Ans. いいえ、ブランコでロープ作業を行う作業はすべてです。防水でも塗装でも、ある角度以上の法面作業でも適用されます。(例外あり。詳しくは厚労省ホームページを検索)


Q6. 海外でもブランコ作業は規制されていますか?
Ans. はい、ヨーロッパ先進国では英国のIRATAを中心にメーカー各社がブランコ技術の安全教育を行っています。厳しい研修を修了した者だけがブランコ作業に従事できます。日本でもすでに「IRATA」の研修修了者が多くいます。今後、安全に関する様々な技術や知識の情報が必要となるでしょう。


Q7. JWCAの教育サポートを受けるためにはどうすればいいですか?
Ans. まず、申込書をダウンロードして必要事項を記入しサポート申込書を郵送してください。同時に評価認定費用もお振込ください。受付後にサポートガイドをお送りいたします。


自分で自分の命を守る習慣。いままで業界の歴史ではありえなかった自ら安全の学習をするという改革。バイトで入社したとき、わからないまま受けた安全教育やゴンドラ講習。先輩のやり方を見よう見まねで覚えたブランコ作業。完璧と思われる安全装備と指差し確認をしました。問題はありません。しかし、この頃から恐怖と入れ替わりに見えない危険が忍び寄ってくるのです。見えないことが危険なのです。そして・・・・・・。
ブランコ作業は危険な作業です。いつかはやってくる万が一の緊急事態。そして、事故が起きると何年もの間、多くの関係者が莫大な損失と後悔を背負うことになる。もし、あなたがブランコ作業中に宙ずりになったら自分で自分を救助できますか?
ぼろ雑巾に磨き砂。1970年代の窓の掃除は楽しかったよ。とベテランのプロは言う。米国ettore社のスクイジーが窓の掃除からウインドウクリーニングへとイメージを一新した。もちろん作業の効率も大幅にUPして技術の改善はみんなに喜ばれた。さらに技術は進歩し、今では光触媒や超撥水などの汚れない窓ガラスのクリーニングの技術がファンド系のビルオーナーに
採用され始めた。それはなぜ・・・・。
ブランコのロープはいつ切れるのか。もし、宙ずりになったらセルフレスキューのトレーニングは完璧か。KY&OJTは理解しているだろうか。 見積り計算に安全費用は計上したか。事故に遭遇したとき保険会社は親身に応援してくれるだろうか。答えはJWCAの学習が教えてくれた。一から見直そう今までの仕事。これからは・・・・・・。